人との絆を大事にする生き方が「健康寿命.最強の方法」
「ためしてガッテン」耳寄り情報
誰でも、健康で長生き、とは願ってはいるものの、現実は不条理な運命に翻弄されて思いもよらない事態に陥ってしまうことも少なくないものです。
そんな運命を少しでも避けるための、最強のメソッドが開発されたという、なるほどガッテン情報。
健康寿命を延ばす
ために、最も効果的とされているのは、禁煙よりも、運動よりも、肥満解消よりも、
「人とのつながりを作る」?
果たしてその訳は。
まず考えられるのは、人とのつながりが少ない、ということは、心臓病や認知症、筋力低下を引き起こしやすくなり、結果として「早死にリスクが50%高くなる」、というアメリカの調査結果が発表されるなど、体の衰えを加速させる最大の要因とわかってきた。
イギリスでは最近「孤独担当大臣」が誕生して、国をあげての対策に乗り出したほどとのこと。
1.寝たきりを防ぐための行動とは
寝たきりを防ぐために重要なことの1つは、
体内の炎症...を抑える。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校のスティーブ・コール教授の研究によると、
「人に親切な行動」を1日3回
1ヶ月間実践した人では、体内の炎症を促す遺伝子の働きが抑えられることが分かったといいます。
この実験では、週におよそ90分間(1日およそ13分間)他人への親切行為をしたと推定されています。
コール教授は、「日々の行動次第で、炎症を促す遺伝子の働き方(発現)を変えることができる」といいます。02
2.孤独が炎症を進め健康を害する
今世界中で「孤独の健康影響」が深刻に受け止められています。例えばロンドン大学の研究では、50歳以上の男女6500人の「人とのつながり」を調べ、7年間追跡を行ったところ、
人との絆が少ないグループのほうが死亡率が上がる
ことが判明。
また「人とのつながりが少ない」と「体内の炎症が高まる」ことも分かってきた。このような研究結果を受けてイギリスでは、「孤独撲滅キャンペーン」を展開。テレビCMやポスターなどを通して孤独が健康に悪影響を及ぼすことが訴えられています。03
3.世界が証明した「健康寿命 最強の条件」
世界的にインパクトを与えたのが、アメリカで発表された148研究(対象者およそ30万人)をメタ解析した研究結果です。長生きに影響を与える要因を調べたところ、
肥満解消、運動、禁煙よりも「人との絆」が長生きへの影響力が高い
ことが分かったのです。日本の研究でも、「人とのつながり」が「運動」よりも寝たきりの危険度を下げることが明らかになってきています。
4.人とのつながりチェックシート(東京大学.飯島勝矢教授考案)
「人とのつながりチェックシート」
「人とのつながり.絆」度合いを測る指標は様々あります。自身のつながり度合いを知るための一つの目安として活用してください。
「社会参加」については、いま国をあげて取り組みを進めています。多くの自治体でも取り組みを行っていますので、お近くの地域包括支援センターなどを活用することもお勧めです。
見た目年齢と実年齢が大きい人少ない人
老化現象と病気には”酸化”より”糖化”のほうが怖いといわれています。
また、老け顔の人は早死にする可能性が高い、という物騒な研究結果まであります。老化は見た目だけの問題ととらえられがちですが、最新の研究では見た目の老化と、体の中の老化には、深い関係があるということが分かってきました。
老化に関する研究の中でも、注目を集めているのが「AGE」といわれる物質。AGEとは終末糖化産物、「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」のことです。強い毒性を持ち、老化を進める物質とされています。
若く見える人 老けて見える人
老化というと肌のシミ、シワや認知症など思い浮かびますが、実はそれだけではないようです。AGEが血管に蓄積すると、心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると白内障の一因となり、AGEは美容のみならず、全身の健康に影響を及ぼすといいます。
体のなかで、深刻な疾病を引き起こすAGEを、体内に溜めない生活・減らす生活を送るにはどうすればいいか。
焦げない体をつくる食事
日常生活でできる糖化予防対策